こんにちは!
年末年始の連休も終わり、すっかり日常に戻りましたね!!
「起業前にやっときゃ良かった」シリーズも今回で最後です
これまで紹介した4つも重要ではありますが、今回紹介するものもかなり重要です。
今回のテーマ「事業計画」について、あまり重要視されない・・・それどころか、「必要ない」とまで思われがちなものですが、断言します!
事業をするのなら、計画は必ず立てるようにしましょう。
行き当たりばったり、勢いだけで事業がやれるほど起業は甘くないです。
世の中の企業は全て事業計画に基づいて動いています。
日本の経済を大きく動かすようなプロジェクトも、
政党でも、国会の法案でも、何でもそうですが、
全て事前に年単位の計画を立てて、それを月単位・週単位に落とし込んでいて、
それを基に活動をしています。
けれどもこのような計画は、何も大きな組織じゃなくても
1人社長や個人事業主でも必要なのです。
1・計画なき事業は事業ではない
事業は「計画が全て」です。
無計画に、勢いで起業してしまう人がいますが、必ず計画を立てるようにしましょう。
「とりあえずやってみる」は大切なことですが、それは無計画に「ただやる」ことではありません。
しっかり形にできる人の「とりあえずやってみる」は「計画を立てて実行すること」も含んでいます。
計画がなぜ必要なのか、船出に例えると分かりやすいです。
海に船を出そうとした時に、どこを目指すのかによって、
・どのような航路を選ぶのか
・どのくらい時間がかかるのか
・どのタイミング(季節)に船出をするのが最適なのか
・乗組員は最低何人必要か
・どのような危険が予想されるのか
・どのような装備が必要なのか
・どれだけの食料が必要なのか
などなど、必要な物・情報などが大きく変わります。
「とりあえず船を出せば、どこかにたどり着くだろう!」
なんて勢いで船を出したらどうなるでしょう?
どこかで遭難して、大海原に浮かぶ船の上で干上がっているかもしれませんね。
(※「ONE PIECE」の麦わら海賊団 は計画的に船出している様子は微塵も感じませんが
あれは漫画ですからね^^)
こういうことは誰もが容易に想像ができるかと思いますが、
なぜかビジネスになると、なんとなく根拠なしに「うまくいくんじゃないか」と思い込んでしまいます。
例えが長くなりましたが、
このように、計画なき船出は命の危険に繋がります。
「事業」という「船出」でも同じことが言えるのです。
「計画なき事業は、事業ではない」という認識をぜひ持つようにしましょう。
2・事業計画書を作ってみよう
事業計画を立てるようお伝えはしましたが、
「どうやって作ったら良いか分からない」・・・という方が大半だと思います。
そんな時はネットで無料ダウンロードできる事業計画書を一度見てみてください。
「事業計画書 ダウンロード 無料」などで検索するとたくさん出てきます。
実際にファイルを開いてみると、「事業をするのにここまで具体的に取り決めしないといけないのか…。」と驚かれるかと思います。
ここで、ぜひ自分の事業計画書作りに挑戦してみてください。
最初からあまり本格的なものを作ろうとすると心が折れてしまうので、まずは簡単なもので良いのです。
やる・やらないの差は相当なものです。
とにかく自分が提供するサービスが何か、
ターゲットはどんな層か
そのターゲットの何を解決するものなのか
これらを具体的に言語化して
顧客平均単価と自分が実務に費やせる時間を計算します。
最初は正確じゃなくても大丈夫です。
誰もが最初からそんなのはできません。
フレームワークというものがありますがそれを取り入れてみるのがお勧めです。
・ペルソナ設定
・SWOT分析
・マンダラート
・ロジックツリー
などなど
あとは売上計画でも、「どれだけの売上が欲しいか」をまず仮に設定してみて、
そこから商品単価や、「達成のためにどれだけ売る必要があるか」など逆算してみるのです。
出会う人全員に売れるわけではないのなら、100人中何人に買ってもらえるかも予想してみましょう。
全く予想がつかないのなら、まずは仮の数字を入れて、実際に動いてみてその結果を基準の数字にするのです。
そうすると、そもそも稼ぎたい金額が現実的なのかも分かってくると思います。
まさか、いきなり年商1億って設定はしていないですよね???
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自分の考えや思考を整理する・形にするツールはたくさんあります。
(「フレームワーク」と検索すると様々なツールが出てきます。)
私個人がオススメする書籍をご紹介します。
「ビジネスフレームワーク図鑑: すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70」
かなり重宝した1冊です。
もう4年ほど前の話になので、発売も2018年と少し前ですが、
この1冊があればビジネスの戦略を詳細まで練ることが可能です。
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3・事業計画は完璧に作る必要はない
事業計画を最初から完璧に作る必要はありません。
…というか、そんなことは無理です!
現時点での計画を書いて、動き出してから都度修正をかけていくことをお勧めします。
前の項目で書いたように、実際に事業計画書の雛形をダウンロードして見ると愕然とすると思います。
とりあえず仮の数字を入れて、実際に動いてみる。
最初はそんなので十分です。
大抵、見積は甘いものです。
特に創業から2−3年はそんなものです。
起業して2−3ヶ月後に当初作った事業計画書を見返すと自分の甘さを思い知ります。
けれど、それで良いんです。
「自分が甘かった」と認識できたということは、確実に成長しているということです。
けれども計画を立てずに勢いだけで始めてしまうと、
どこまでも「なんとなく」で進めていくことになります。
無計画の「なんとなくで」売れたものは、
「なんとなく」で売れなくなっていきます。
「なんとなく」は、再現性がないので、狙って良い状態を継続させることもできませんし、
なぜうまくいかなくなったのか、反省点を見つけることもできません。
また、うまくいかない時に「どこで撤退するか」も先に決める必要があります。
例えば、「売上3ヶ月連続0だったら、このサービスはやめる」というものです。
撤退ラインを設定するのは、動き始める前がベストです。
これは一旦走り出してしまうと、途中で決めるのは難しくなります。
なぜなら、無計画な動きでは、感情で判断することがどうしても増えてしまうからです。
サンクコストバイアスもかかり、正しい判断ができなくなります。
4・最後に 計画を立てたらその通りに動く
これは大前提ですが、計画を立てたらその通りに動くようにしましょう。
計画を立てて満足してしまう人がいますが、計画はあくまで手段になります。
その通りに動いてこそ意味があり価値があるのです。
「計画」は旅の地図やコンパスみたいなものです。
実際に歩き出さないことには何も始まりません。
今回は以上です!
「起業して動き始める前に事業計画を立てていたか・そうでないかでその後の事業の伸びは大きく変わるだろう」と、
事業計画を立てずに勢いで始めてしまった私は、非常にこの思いを噛み締めています。
身近にしっかり事業計画を立てて淡々と計画通りに動いている人がいました。
周囲から見ても、その人の動きは無駄がなく、トライ&エラーを繰り返しながらも確実に前進していました。
片や、無計画・勢いで始めてしまった私は、全てにおいて見積・見通しが甘く、
少しうまくいかないと、あっちへフラフラ・こっちへフラフラ…。
「一体何がしたいんだろうね?」
と、周囲もそのように私を見ていたかと思います。
かなりそのせいで遠回りしましたし、それが「無駄」とは言いませんが、
時間もお金も必要以上に使ってしまったように思います。
必要な回り道もありますが、残念ながら無駄な回り道もあります。
無計画だと、その無駄な回り道ばかりを進むことになります。
起業するなら事業計画を立てるようにしましょう。
これで、「起業前にやっときゃ良かった」シリーズは完結です。
過去記事はこちらからご覧ください
それでは、皆さまの起業を応援しています!
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