こんにちは!起業ブームの中で「会社員はオワコン」といった極端な言説が溢れていますが、大切なのは自分で決断した道を尊ぶことです。
しかし、もしあなたが「起業」という挑戦の道を選ぶなら、会社員時代にはなかった致命的なリスクに備える必要があります。
私が起業後に何度も痛感したのが、「先に契約書の読み方を学んでおけば良かった!」という後悔です。
どれほど営業力があっても、たった一度の契約トラブルで事業が傾くことは起こり得ます。
本記事では、起業初心者が事業を存続させるために必須の契約書の基礎知識と、トラブルを未然に防ぐための行動原則を解説します。
1. なぜ起業家は「契約書の読み方」を学ぶ必要があるのか?

起業家がつまずく大きな要因の一つが、取引に関するトラブルです。
会社員と違い、トラブルを対処してくれる会社のシステムや上司は存在しません。
すべて自分で対処する必要があります。
- トラブルの日常性
「入金されない」「決めた仕事をしてもらえない」「約束と話が違う」といったトラブルは、悪意がなくともコミュニケーションのすれ違いや認識のズレで簡単に発生します。
- 致命的なリスク
契約トラブルは、事業の利益を吹き飛ばすだけでなく、信用や財産を失うなど、事業そのものを傾かせる可能性を秘めています。
- 自己防衛が必須
契約書を正しく読む勉強をしておくことは、自分のビジネス、自分自身、そして周囲の大切な人を守るための必須スキルです。
2. ビジネスの原則:お金=契約書と心得よ

ビジネス=お金=契約書です。
万単位の契約をする際に契約書を交わさないことは、あり得ません。
- 約束を書面で明確に
契約書とは、お互いの約束事、特に責任の範囲を書面で明確にしたものです。
形のないサービス(Web制作、コンサルティングなど)こそ、どこまでの範囲について責任を負うのかを明確にしておく必要があります。
- 「普通は…」は通用しない
あなたの「普通はこうだろう」という認識は、他者には通用しません。
客観性を持たせ、事情を知らない第三者が見ても分かるような、明確な書面にするのが理想です。
- トラブルを最小限に抑える
契約書は「約束を破る前提」ではなく、お互いの認識のズレを防ぐために結ぶものであり、万一トラブルに発展した時の自分の痛手を最小限に抑える保険となります。
3・【行動原則】契約書を嫌がる相手とは取引しない

契約書を交わしたがらない相手との取引は、後のトラブルに繋がる危険性が極めて高いため、避けるのが賢明です。
- 信用できないサイン
「契約書を結ぶ=信用していない」と解釈するような相手は、ビジネスの基本を理解していません。
小規模事業者でも「面倒くさい」と嫌がる相手は要注意です。
- なし崩し的な要求のリスク
契約書を嫌がる事業者ほど、後になって仕事の領域(責任の範囲)をなし崩し的に増やしてきたり、約束を曖昧にして逃げたりするケースが多く見られます。
- 必ずリーガルチェックを
ネットのフォーマットを利用したり、本を読んで自作したりする場合でも、内容が曖昧にならないよう、必ず弁護士などの法律家のリーガルチェックを受けるようにしましょう。
地域の商工会議所などでは無料相談が利用できる場合もあります。
4・まとめ:契約書を学び、不利な契約から「NO」と言う

自分でビジネスを選んだ以上、様々なトラブルは避けて通れません。
しかし、契約書について学んでおくことで、未然にトラブルを回避し、また不利な条件で契約をさせられていないかを事前に確認し、「NO!」と意思表示できるようになります。
まずは起業家向けの契約書に関する書籍を何冊か読み、自分のビジネスを守るための必須の防御スキルを身につけることから始めましょう。
クラウド契約サービスなども積極的に活用することをお勧めします。




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