こんにちは!起業を決意した皆さんへ、私が「起業前に本当にやっておくべきだった」と後悔している準備、その中でも特に重要な「リスク許容度」についてお話しします。
起業は、ローリスクローリターンからハイリスクハイリターンまで、「振れ幅(リスク)」を伴う行動です。
「危険(デンジャー)」と「リスク」を混同してはいけません。
しかし、自分の「許容範囲を遥かに超えたリスク」を背負うと、事業以前にあなたのメンタルが潰れてしまいます。
この記事では、投資の世界の概念である「リスク許容度」を起業に転用し、あなたが安心して事業を継続できる、最適な事業選択の基準を解説します。
1. なぜ「リスク許容度」の把握が起業で重要なのか?

「リスク許容度」とは、簡単に言えば、あなたがどこまでのマイナス(損失)に耐え、それを受け入れられるかを示す指標です。
リスク ≠ 危険(デンジャー)
- 危険(デンジャー)
最初から失敗しか見えないもの(足を踏み入れるべきでない)。
- リスク
- 成功するかもしれないし、失敗するかもしれない「振れ幅」。
- リスクを取る=失敗の可能性を受け入れること
起業で「リスクを取る」とは、失敗する可能性を受け入れ、その損失を許容することです。
この許容度を正しく理解していないと、いざ損失が発生した際に、事業の継続が不可能になるほどの精神的ダメージを受け、メンタルが崩壊してしまいます。
2. リスク許容度を知るためのセルフチェック

世の中には「借り入れで勢いをつける」ハイリスクな考え方もあれば、「自己資金を最小限に抑えたい」ローリスクな考え方もあります。どれが正解というわけではありません。
重要なのは、「自分が背負えるリスクの範囲内」で活動することです。
資金調達におけるリスク許容度の例
- ローリスク志向: 借り入れは一切避け、自己資金も最小限にとどめたい。
- ミドルリスク志向: 自己資金は費やせるが、借り入れは避けたい。
- ハイリスク志向: 借り入れを積極的に行い、初期投資をしっかりして勢いをつけたい。
事業選択におけるリスク許容度の例
選ぶ事業によって、初期費用のリスクの高さは大きく変わります。
| 事業内容 | 初期費用の目安 | リスクの高さ |
| 店舗ビジネス | 内装・設備で数百万〜 (借り入れ必須) | ハイリスク |
| Web系(コンサル、制作) | パソコン本体、ネット環境のみ (自己資金で可能) | ローリスク |
3. 「好きなこと・得意なこと」に「リスク許容度」を加えよう

起業を考えるとき、「好きなことで起業しよう」「得意なことで起業しよう」というキャッチーな言葉が先行しがちです。
しかし、この2つに加えて、私は「自分のリスク許容度に合った内容の起業をしよう」という、極めて現実的な基準を加えることを強く推奨します。
- ノーリスクはあり得ない
起業にはノーリスクはあり得ません。
リスクを一切背負いたくないなら、起業しない方が賢明です。
- 許容範囲の調整
しかし、許容範囲を遥かに超えたリスクは、あなた自身を潰してしまいます。
まとめ:メンタルを守り、事業を継続させるために
起業や挑戦をする際には、「自分のリスク許容度をできるだけ正確に把握すること」が、成功への第一歩です。
自己資金、借入額、そして事業モデルがあなたの許容度を超えていないか。
その加減を正しく調整することが、メンタルを守り、長期的に事業を継続させるための最重要課題なのです。



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