起業の現実・見栄と貧困の女性起業家

起業の現実・見栄と貧困の女性起業家(起業したいあなたへ!主婦の起業ブログ・起業したい・主婦起業) 起業のリアル

おはようございます!


今回の記事は、

男女問わず、これから起業を考えている人に読んでいただきたい内容です。


先日、現代ビジネスの記事で興味深いコラムを発見しました。

「起業は貧困と孤独のチキンレースだった!」…“キラキラ”とは真逆、「電通出身の女性起業家」が明かした“リアルすぎる現実”と“小説を書いたワケ”(山川 徹) @gendai_biz
女性起業家・森本萌乃さんの初小説として注目を集める『あすは起業日!』。そこには、小説でしか描けなかった女性起業家の「過酷な真実」が映し出されていた。


起業を考えている方は、ぜひ一度読まれることお勧めします。


SNSなどのネット上では、女性起業家がキラキラしている姿ばかりが目立ちますが、

「現実は全く違うよ。」というお話です。


私も女性起業家の一人ではありますが、

この記事を読むと、100万回くらい首を縦に振りたくなります。


表側は華やかなイメージがある女性起業家ですが、

裏側は見栄と貧困が渦巻いている世界であると感じています。


私自身は「起業」は働き方の一つの手段に過ぎないと思っています。


自由な反面、全責任を背負うのは自分自身なので当然かなりのストレスもかかります。


けれども目標とした数字に到達できた時の達成感は半端じゃないですし、

多くの方と関われることも楽しいと思っています。


ただ、起業には、様々な側面があります。


今回はあえて私の周囲で起こっているリアルな部分を共有したいと思います。

※プライバシーに配慮して、少しだけフィクションを加えています。


ショッキングな内容かもしれませんが、

今回の内容を知った上で、起業についてぜひ考えてみていただきたいと思います。


どうせ起業をするなら、ぜひ成功していただきたいです。

1・起業塾仲間と高級ランチを食べるが、月商は3万円以下


SNSでは、女性起業家が「キラキラした姿」をたくさんお披露目しています。


それこそ #ハッシュタグ に「女性起業家」と付けて検索をすると、

ヒルトンやマリオットなどの高級ホテルでランチ会をする姿や、

ブランド服を着て自撮りする彼女たちの姿を見ることができます。


・高級ホテルで食事をしてSNSにアップする

・毎日自撮りをSNS投稿する

・起業して、時間もお金も自由なセレブのような生活を送れている


そのような姿を周囲に見せることが「ブランディング」になる。


本当に信じられませんが、このようなことを女性起業家に教えている起業塾が存在します。


ブランディングとして、まず自分がキラキラしている姿を見せて

ターゲットの女性たちに「こんな風になりたい」と思わせる。


そして、ターゲットから「コンサル」などの仕事を得ていく。

という流れですが、

これで仕事に繋がるのは、

有名人や確立したビジネスモデルを持っている社長くらいではないでしょうか。


世の中に数多くの企業があり、どうしたら商品・サービスが売れるか

必死にマーケティングしてPDCAを回している中、

SNSで見ず知らずの女性が、ただ浪費している姿を見せていても

仕事に繋がることはありません。

2・起業でキラキラしているつもりが、気づいたら借金まみれに


SNSではとてもキラキラしている姿を発信していても、

現実はほとんど売上がなく、月1-2万円しか稼げていない起業家も少なくありません。


けれどもパートには行きたくない。

なので、今の活動を続けていきます。


次第に貯金も底をつき、高級ランチ代やブランド物の支払いに使ったクレカの引き落としに困り始めると、

最初に手を出すのが「リボ払い」です。


起業して結果がなかなか出ないと、起業塾からの勧誘が来ます。

ここで藁にもすがる思いで、借入(キャッシング・消費者金融)をして20万・30万円を起業塾に入れて

起死回生を図る人も少なくありません。


けれども、起業塾は余程の当たりを引き当てなければ、お金をドブに捨てて終わるケースが大半です。

「全て」とは言いませんが、起業したい人から搾取する起業塾も少なくないのです。


手持ち資金も底をつき、いよいよ借入の返済も始まります。

リボ払いが上限に達する頃に、追い詰められてパートを探すというケースです。


けれどもリボ払いの上限やカードキャッシング・消費者金融の上限とを合わせると、

与信枠が少ない方でもそれぞれ30万円くらいは借りられてしまいます。


カードの枚数にもよりますが、気がつくと借金が100万前後まで膨れ上がっていたというのはよくある話です。


中には300万円を超える借入がある方もいました。


事業の借入といえば、一般的には銀行・信用金庫や国民生活金融公庫からの融資で、

これらの金利は1-3%くらいですが、

消費者金融やリボ払い・キャッシングの金利は15%-18%とかなりの高金利です。


仮に100万円だとして、パートをしたとしても

独身女性の場合は自分の生活費もありますし、

子育て主婦の場合は、働ける時間に制限があります。


そのように考えると、一体どのくらいの期間を返済に費やすことになるかぜひ

一度(自分ごとのように)計算してみてください。

3・見栄と貧困は隣り合わせ


起業だけに限りませんが、全てにおいて、人は自分をよく見せたいと思うものです。


それは全ての人に共通した願望であり、私自身も同じなので全く否定しませんが、

必要以上に良く見せようとする「見栄」はいずれ自分自身を貧困にする危険があるものです。


「武士は食わねど高楊枝」という言葉がありますが、

これは「見栄」とは少しニュアンスが違うと思っています。


実際に起業はアップダウンが激しい世界なので、私自身も売上がどうも立ち行かない時期がありました。


そんな時は焦ってしまうので、さらに見込み客を逃すという悪循環に陥ります。


「余裕のない姿を見せてはいけない」というのは経験済みで、常にフラットな状態でいられるように心がけました。


一時期は会社の資金繰りのためにパートに出たこともありました。


そして、

「余裕のない状態でいると、仕事は逃げていくが、見栄を張る必要は全くない」

ということが分かりました。


うまく行っていない時に見栄を張っても、分かる人には分かるものです。


見栄ではなく、フラットに余裕のある姿を見せるのが良いでしょう。


全身ブランドを纏っていても、事業がうまくいっている証明にはならないのです。

4・自分らしく生きる手段は「起業」だけではない


起業ブームではありますが、起業には向き不向きがあります。


起業=これからの時代の生き方

誰もが起業する時代


と言われていますが、私自身は果たしてそれが本当に正しいかどうか疑問を持っています。


理由としては、先ほど紹介したような事例を散々目の当たりにしてきたからです。


私自身、起業して10年になりますが、起業という働き方は、他の職業選びと同じく向き不向きがあります。


「全ての人が起業するべき」という主張はかなり乱暴だと感じています。


自分の人生を変えたい、今の日常を変えたい・自分らしく生きたい と考えたとき、

起業以外の選択肢も十分にあります。


例え平日会社員で、それが特に好きな仕事じゃなかったとしても、

土日に本当に好きなことに没頭できるのであれば、それは自分らしく生きていることになります。


また、会社員でも好きな仕事に携われるのであれば、それはそれで幸せなことです。


趣味に全力を注いでも良いんです。

仕事以外のところで、夢中になれるものがあったって良いわけです。


家族のために一生懸命になることだって幸せな生き方です。


※昔、ある女性限定の交流会(お茶会)に行ったことがありましたが、

自己紹介で堂々と

「専業主婦です。」

と言っている女性を見て、「この人はなんてかっこいいんだ・・・!」と感動した覚えがあります。


けれどもここ最近は「起業という生き方の方が自由で良い」「会社員はオワコン」という一方的な情報ばかり目にします。

起業の現実(仕事がない・貧困になるなど)についてあまり発信されておらず

それにより、誰もが安易に起業の道を選ぶことに警鐘を鳴らしています。


そこで冒頭に紹介したコラムが目にとまりました。


私もここのブログではできるだけリアルなことを発信しようと思っています。


以前書いた記事が少し今回の内容と関連しているので、ご興味ある方は読んでいただければと思います。



それでも「起業」という道を選ぶのであれば、全力で応援しています!
 

一人ひとりが、その人に合った生き方で輝くことを祈っています。

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