こんにちは!起業準備中の皆さん、今回のテーマは、私が起業後に「なぜ最初にやらなかったんだ…」と最も後悔した準備、「資本主義の仕組みを学ぶこと」です。
これは小手先の「お金の知識」や「節税テクニック」よりもずっと深く、ビジネスの原理原則そのものです。
起業は、私たちが生きる資本主義経済という巨大な「ゲーム」に参加することです。
そのゲームのルールを理解せずに戦うのは、目隠しをしてリングに上がるようなもの。
戦う以前に、誰かの作ったルールの上で踊らされることになります。
なぜ起業前に資本主義の仕組みを学ぶべきなのか?
その本質的な理由を掘り下げていきましょう。
1. 「お金の勉強」よりも深い、資本主義経済の根本的な構造

起業する上で、細かな節税の知識や投資のやり方といった「お金の勉強」ももちろん大切です。
しかし、それらは資本主義経済という大きな仕組みの一部(テクニック)でしかありません。
最初に学ぶべきは、資本主義経済の「本質的な構造」です。
この構造を理解せずにいると、「この情報が良い」「この資産運用で一発逆転」といった安易な情報に振り回されがちになります。
仕組みを知ることで、自分の中にある「あわよくば(楽して稼ぎたい)」という危険な感情をコントロールし、冷静にビジネスを進める視点を持つことが可能になるのです。
2. 私たちは全員「誰かが作ったルール」の上で踊っている

日常生活も、ビジネスも、私たちは必ず「誰かが作ったルール」の上で生きています。
- インフラ(物流、インターネット)
誰かがインフラを作り、私たちはその上でビジネスを行います。
- 法律や規制
為替変動も法律も、誰一人例外なく従わなければなりません。
- 資本主義のルール
世の中の多くの物事は、この根本的なルールによって決められています。
残念ながら、一個人がこの資本主義のルールを変えることはできません。
「個の時代」と言われ、個人で稼ぐことが推奨されていますが、経営者でもフリーランスでも、結局は「資本主義というゲームのルールの下で戦う」という意味では、本質的な立場の違いはないのです。
私たちは、そのルールを知るか知らないかで、勝敗が大きく左右されます。
3. 「カイジ」シリーズから読み解く資本主義の残酷な仕組み

資本主義の仕組みを学術的に学ぶのが苦手なら、肌感覚でその構造を理解できる、個人的に非常におすすめな方法があります。
それが人気漫画『カイジ』シリーズを読むことです。
『カイジ』は、一発逆転を狙い続けるダメ人間が、借金地獄から抜け出そうと、相手に圧倒的に有利な「仕組み」で作られたギャンブルに挑み続ける物語です。
現実社会で「イカサマ」に遭わないために
- 「ほぼ負け確定」の勝負
カイジの勝負は、ルールを作る側に圧倒的に有利にできています。
これは、現実の資本主義社会でも「イカサマ」とまでは言わずとも、「ルールを作る側」が圧倒的に有利になる構造と酷似しています。
- 一発逆転の罠
カイジはわずかなスキをついて大勝ちすることがあっても、根本が「一発逆転」を狙い続けるダメ人間であるため、結局元の生活から抜け出せません。
これは起業初心者への強烈な警告です。
現実でも、一発サービスを当てれば大成功というほど甘くはありません。
理不尽な資本主義の仕組みを知ることで、「大金を失わないようにすること」、「甘い罠にハマる思考と行動をしないこと」の方が、投資で儲けることよりもよほど重要だと納得できるはずです。
私たちは全員「資本主義の歯車」です。
このゲームの仕組みを知らなければ、いつまでも人生を変えられずに同じことを繰り返すことになります。
4・ゲームのルールを理解している人間が最終的に強い

ボードゲームでもスポーツでも、ルールを理解していないと絶対に勝てませんし、楽しむこともできません。現実世界、そして資本主義のルールは複雑ですが、これを理解しようとしている人がどれくらいいるでしょうか?
ルールを知ろうとせず、小手先の「儲かるテクニック」ばかりを追い求めた結果、詐欺に遭ったり、事業で稼いだお金を失ったりする人が後を絶ちません。
最後に:自分自身とビジネスを守るために
このルールを正しく理解することは、自分自身とビジネスを守る盾になります。
- 契約(約束)を反故にされないために。
- 裏切られるリスクを最小限にするために。
これから起業される方は、投資や節税のテクニックよりも先に、資本主義経済の仕組みを正しく理解してください。
そして、常に自分の中に発生する「あわよくば(楽して儲けたい)」という甘い思考を撃退し、地道な努力を積み重ねていく視点を持つことが、失敗を避ける最も重要な準備となります。


コメント