こんにちは!
今日もブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
起業する際に、多くの人が「自分の好きなことを仕事にしたい」と考えます。
しかし、ビジネスの世界では、必ずしも「自分の好き」が成功に繋がるわけではありません。
今日は、売れるために「自分の好き」を捨てなくてはいけない理由を3つお話しします。
1. 「自分の好き」が市場のニーズと一致していないことがある
ビジネスで成功するためには、市場のニーズに応える商品やサービスを提供することが不可欠です。
たとえ自分が大好きなものでも、市場がそれを求めていない場合、売れません。
市場調査を行い、顧客が本当に必要としているものを見極めることが重要です。
「マーケットイン」という考え方があります。
マーケットインとは、市場の立場に寄り添いながら、市場が必要とするモノを提供する方法です。
ニーズがあるものを売っていくような考え方であり、これにより、商品やサービスが市場で受け入れられやすくなります。
一方で、反対の考え方として「プロダクトアウト」というものがあります。
これは、企業が自分たちが良いと思ったものを製品・商品化させることを指します。
プロダクトアウトは、独自性や革新性を強調できる一方で、市場がそれを受け入れるかどうかは不確定要素が多いのが現実です。
特に起業の初期段階でプロダクトアウトを行うのは、非常に難易度が高いのです。
その理由は、ビジネスの基礎や「売り方」をまだ習得していないためです。
そのため、最初は「自分の好き」にこだわらず、マーケットインの考え方を取り入れることをお勧めします。
このアプローチを採用することで、起業初心者でも市場で成功する可能性を高めることができます。
2. 「自分の好き」がビジネスとしての最適な形と一致していないことがある
自分の好きなことが必ずしもビジネスとして最適な形で提供できるわけではありません。
たとえば、無添加や手作り食品に関するビジネスをしたいと思っていても、それが大量生産に向いていなかったり、価格設定が高すぎて市場に受け入れられない場合があります。
ビジネスとして成功するためには、効率的で収益性の高い形にすることが求められます。
そのためには、時には「自分の好き」を捨て、ビジネスとして最適な形を追求する必要があるのです。
さらに、ビジネスを始める際には、どのような規模でどのような目標を持って行うかといった価値観や軸を定めることが重要です。
自分が希望するビジネスが、その目標や規模に合致するかどうかも慎重に考える必要があります。
例えば、「自分一人でマイペースにハンドメイドの起業をしたいが、年収1000万円を稼ぎたい」となると、その目標を達成するのは非常に難しいでしょう。
この場合、自分のビジネスの方向性と目標の整合性を合わせる必要があります。
つまり、「自分の好き」や「自分の希望」のどこかを妥協しなくてはいけないということです。
また、全く事業投資をしない状態で、競合よりも高単価な商品を提供しようとするのも現実的ではありません。
ビジネスの成功には、自分の好きなことと、現実的なビジネス戦略とのバランスを取ることが求められます。
そのためには、自分の好きにこだわりすぎず、ビジネスとして最適な形を見つける柔軟性が必要です。
3. 「自分の好き」が成功の型と一致していないことがある
ビジネスには、ある程度の成功の型やパターンが存在します。
例えば、どのように商品をパッケージングするか、どのようなマーケティング戦略を取るかなどがその例です。
自分の好きなやり方が、この成功の型と一致していない場合、それがビジネスの成長を妨げることがあります。
成功するためには、自分の好きな方法に固執せず、効果的な戦略や型を採用することが重要です。
さらに、ビジネスの世界には数多くの失敗事例が存在し、もしかしたらそこに「あなたの好き」の一部が含まれている可能性もあります。
この場合、それはやるべきでないという考え方もできるでしょう。
また、ニーズや価値観は頻繁に変化します。
「自分の好き」が一時的に成功の型にはまることがあったとしても、それが長く続く保証はありません。
したがって、「自分の好き」を軸にビジネスを展開するよりも、常に今の時代の「成功の型」を意識して展開することが求められます。
ビジネスの成功は、時代の流れや市場の動向に柔軟に対応する力にかかっているのです。
まとめ
ビジネスで成功するためには、時には「自分の好き」を捨てる決断が求められます。
市場のニーズに応え、成功の型に沿い、ビジネスとして最適な形を見つけることができれば、売れる商品やサービスを提供することが可能になります。
これから起業を考えている皆さんも、自分の「好き」とビジネスの現実を見つめ直して、成功への道を歩んでください。
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