1・「異業種交流会とは?」から始めた起業初期

起業初期、「どうやって仕事を取ればいいのかわからない」という不安を抱える主婦起業家の方も多いでしょう。
そんなときに出会うのが「異業種交流会」です。
私自身も起業したばかりの頃は、名刺を片手にさまざまな異業種交流会に参加していました。
異業種交流会とは、業界を問わず多様な職種の人たちが集まり、情報交換や人脈作り、ビジネスチャンスの発見などを目的とした場です。
実際、起業初期にはとても有効な場です。
営業経験のない主婦起業家にとって、自分のビジネスを人に話す練習にもなりますし、名刺交換や自己紹介、プレゼンの機会も貴重です。
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2・異業種交流会=運頼みビジネスになっていないか?

しかし、起業してから何年も異業種交流会ばかりに通っているという方がいれば、少し立ち止まって考えてほしいのです。
異業種交流会から仕事を得るビジネスモデルは、実は「運頼み」になっているケースも少なくありません。
「たまたま出会った人が仕事をくれるかも」「紹介してもらえるかも」といった期待に頼ってしまうと、ビジネスの再現性がなくなってしまいます。
もしもあなたが、交流会の仲間からの紹介で細々と仕事を得ている状況なら、それは「仕組みのない集客」に依存している状態とも言えます。
3・異業種交流会の弊害:「仲間価格」の罠

異業種交流会の人脈は、一見「仲間」に見えることもありますが、ビジネスの関係としては不健全なケースも存在します。
• 無理な値引きを要求される
• ボランティアのような仕事を頼まれる
• 範囲外の業務まで押しつけられる
こういった関係性では、自分の得意を活かすどころか、「安売り」や「時間の浪費」にもなりかねません。
ビジネスの価値を正当に評価してくれる顧客層と向き合っていくには、こうした“甘え”のある人間関係とは一線を引く必要があります。
4・「異業種交流会は意味ない」と感じる時期が来たら次のステージへ

異業種交流会が意味ないと感じ始めたら、それは次のステージへ進むサインです。
たとえば、あなたが単価を上げたいと考えているとしましょう。
しかし異業種交流会にいるのは、起業初期の人が多く、予算のない人たちがターゲットであることが少なくありません。
つまり、今のあなたが提供したい価格帯・価値とミスマッチが生まれている可能性があるのです。
また、交流会に行っても仕事につながらない、同じ人とばかり会ってしまう…という状況も、「成長フェーズを卒業すべき」タイミングと言えます。
5・「仕組み化」とは、再現可能な集客導線をつくること

ビジネスを安定させるためには、「仕組み化された集客」が欠かせません。
異業種交流会に行かなくても集客ができる状態、それが「卒業フェーズ」です。
例えば:
• 自分のウェブサイトでSEO集客ができている
• SNSから毎月安定的に問い合わせがある
• 広告運用により、クリックから成約までの導線が設計できている
このような状態であれば、異業種交流会に行かなくても新規顧客が獲得できます。
もちろん、紹介やご縁で仕事が来ることは素晴らしいことです。
けれども、それは「ボーナス」のようなものであり、「基盤」ではありません。
あくまでベースは、自分でコントロールできる導線を作ること。
それがプロとしてのあり方です。
6・異業種交流会の卒業フェーズは「3年」が目安

私自身の体験から言うと、異業種交流会は「起業して3年以内」に最大限活用し、それ以降は仕組み化にシフトしていくのが理想です。
3年経ってもまだ異業種交流会が集客のメインだとしたら、どこかで見直しが必要かもしれません。
もちろん、趣味や雑談の場として楽しむなら問題ありません。
でも、もしあなたが売上を安定させたいと願っているなら、依存からの脱却は必須です。
まとめ:卒業すべきタイミングを見逃さない

異業種交流会とは、起業初期の人にとっては本当にありがたい存在です。
けれども、いつまでもそこに甘えていては、ビジネスの成長は止まってしまいます。
• 異業種交流会に頼らずとも仕事が取れる状態をつくる
• 感覚でなく、仕組みで集客する
• ビジネスを次のフェーズに進める
主婦起業家だからこそ、時間もリソースも限られています。
限られたリソースを最大限活かすためにも、「仕組み化」と「自立した集客」を意識して、そろそろ“卒業”してみませんか?
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