こんにちは。
Web制作者として起業して以来、私自身、スムーズに進む案件もあれば、なぜか仕事が雪だるま式に増えていく「倍々案件」も経験してきました。
この現象は、会社員時代のプロジェクトでも、一人で進める起業後の業務でも、必ず起こります。
なぜ、ある仕事はスムーズに終わり、ある仕事は工数が倍々に増えてしまうのでしょうか?
結論から言うと、その原因は「個人のスキル」ではなく、「プロセスとマインドセット」の3つの欠陥にあると考えています。
本記事では、あなたの仕事の生産性を著しく低下させる「仕事が倍々で増える3大原因」を深掘りし、起業家としてプロジェクトを確実に成功させるための3大鉄則を解説します。
1. 失敗を招く3大原因

「仕事が倍々で増える」のは、トラブルではなく、準備段階で既に内包されていたリスクが顕在化した結果です。
原因1:無計画・準備不足(「なんとかなる」の甘え)
「こんなはずじゃなかった」は、計画がないから起こります。
- 無計画の正体
単に企画がないわけではありません。
「企画内容とある程度の手段は決まっていても、それをどんな順番でどのように行うかという細かい計画(詰め)を立てていない状態」です。
- 発生するロス
二度手間・手戻り: プロジェクト進行中に「やっぱこうして欲しい」と指示が変わる。
進行停止: 「しまった、これが足りなかった!」と、必要なものが不足し、調達まで進行が止まる。
- 学んだ鉄則
スムーズな進行のためには、ガントチャートなどで計画を可視化し、メンバー間で最終イメージを一致させておくことが必須です。
問題点を事前に潰しておけば、後手に回ることはありません。
原因2:コミュニケーション不足(「価値観のズレ」の放置)

人間関係のトラブルは大半がコミュニケーション不足から生じますが、プロジェクトにおいては「価値観のすり合わせ不足」が致命的です。
- ツールの限界
情報共有はツールを使えばなんとかなりますが、メンバーのプロジェクトに対する熱量、仕事観、価値観は、対話なくして理解できません。
- 発生するロス
表面的な情報共有で満足していると、実際に共同作業に入った瞬間に「価値観のすり合わせ不足」が一気に表面化し、トラブルに発展します。
トラブルこそが、仕事が倍々に増える最大の要因です。
- 学んだ鉄則
コミュニケーションは、情報の交換だけでなく、人としての考え方や価値観を確認するために継続してとり続ける必要があります。
原因3:当事者の「当事者意識」の欠如(人まかせの丸投げ)

最も仕事が増える原因は、当事者本人の「人まかせ」や「丸投げ」の姿勢です。
- 学んだ鉄則
「任せること」と「丸投げ」は全く違います。
自分がプロジェクトの最終責任者であるという意識(当事者意識)を持ち、進捗状況とボトルネックを常に把握し続けることが、リーダーとしての最低限の責任です。
- 口癖
「〇〇がやってくれていると思っていたんだけどなぁ…」という、責任転嫁を前提とした発言が多くなります。
- 発生するロス
プロジェクトの手綱を誰にも握らせず、物事を流れに任せるため、周囲が「尻拭い」のために動き、二度手間・三度手間を繰り返すことになります。
結果的に、本人の仕事は増えなくても、周囲の仕事量が倍々に増えていきます。
2. 結論:仕事が倍々にならないための3大鉄則

仕事が雪だるま式に増える原因は、上記の3つの欠陥に集約されます。
| 欠陥 | 解決のための3大鉄則 |
| 無計画・準備不足 | 【鉄則1】「なんとかなる」を捨て、計画を可視化し、イメージを全員で共有せよ。 |
| コミュニケーション不足 | 【鉄則2】価値観のすり合わせに時間をかけ、潜在的なズレを事前に解消せよ。 |
| 当事者意識の欠如 | 【鉄則3】プロジェクトの手綱は自分で握り、人まかせの丸投げを絶対に避けよ。 |
3. 起業家としての行動選択
この記事を読んでいるあなたは、指示を出す側、またはプロジェクトを推進する側であることが多いでしょう。
もし、周囲で上記3点に該当する人と「一緒に仕事をせざるを得ない」状況になった場合、取るべき選択肢は2つしかありません。
- 「一緒に仕事をしない」
トラブルや工数増加を未然に防ぎ、自分のリソースを守る。
- 「とことんサポートする覚悟を持つ」
進行中、自分が主体となって計画、コミュニケーション、当事者意識のすべてを補い、尻拭いまで引き受ける覚悟を持って一緒にやる。
どちらを選んでも正解・不正解ではありませんが、自分の時間と生産性を守るために、冷静に判断することが起業家としての最優先事項です。
今日の記事が、あなたのプロジェクトをよりスムーズに進める一助となれば幸いです。


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