こんにちは!起業のリアルを追求する主婦の皆さん、今回のテーマは「フリーランスの時給」です。
「会社員よりも独立すべき!」「自分の自由な時間に働ける!」そんな理想を抱いてフリーランスに憧れる方は多いでしょう。
しかし、現実は違います。
フリーランス、個人事業主、中小零細企業の社長に共通するのは、超・長時間労働が常態化するというリアルです。
特に立ち上げ初期は、仕事(実働)に対して安易に時給換算してしまうと、モチベーションを維持できず、そもそも入り口に立つことすらできません。
なぜ、フリーランスは最初の段階で「時給」を考えてはいけないのか?
今回は、多くの人が見落としがちな3つの理由を、主婦起業のリアルな視点から具体的に解説します。
1. 選んでもらえる「信頼」の構築に時間がかかる

フリーランスとして独立しても、すぐに仕事を受注できるわけではありません。
まず必要なのは、自分の存在を知ってもらい、ライバル多数の中から自分を「選んでもらう」信頼のプロセスです。
クライアントがあなたを選ぶためにチェックするのは以下の最低3点です。
- 依頼するメリット(専門性)
- 信用できるかどうか(人柄、実績)
- 期待する成果を出せるかどうか(スキル)
これらを相手に理解してもらうには、大量の時間と労力を費やした集客活動(SNS発信、ブログ、交流会参加など)が必要です。
当然、この活動からすぐに売上が発生するわけではありません。
この「知ってもらうための活動」にかかった時間を時給換算してしまうと、最初のうちは「時給ゼロ」と計算せざるを得ません。
【起業のリアル】独立前から準備が必要です
独立後すぐに仕事を受注できる人は、例外なく独立前からその業界に身を置き、人間関係や実績という「資産」を積み上げています。
特に主婦起業の場合は、家事・育児の合間に、収入が発生しない「信用構築期間」を確保する覚悟が必要です。
2. 「実績作り」のために破格の仕事を受ける時間が必要

フリーランスの初期は、実績を積み上げる「修行期間」です。
実績が全くない場合、本来希望する正規の金額で仕事を依頼されるケースはまずありません。
(実務経験なしでスクールを卒業した場合などは特にそうです。)
- 無料モニター
- 破格の割引価格でのサービス提供
- 安価な仕事を数多くこなす
時給換算すると「パートのほうがマシ」と感じるような案件であっても、「実績」という未来の資産と引き換えに、がむしゃらにこなしていく必要があります。
この「実績を積むための低単価期間」を乗り越えなければ、誰もが正規の価格で仕事を依頼してくれるプロのフリーランスとして認めてくれません。
この初期の低単価の仕事こそが、後に高単価で選ばれるための「投資」であり、時給で測るべきものではないのです。
3. 「総合的な技術力」と「営業力」のバランスを整える時間が必要

フリーランスに求められる技術力は、サービスの専門スキルだけではありません。
たとえばWeb制作であれば、デザインやコーディングに加え、顧客の真のニーズを汲み取るヒアリング力、心地よいと感じてもらうための連絡のやり取り、納品後のフォローなど、サービスに付随するすべてのスキルが求められます。
これを総称して「総合的な技術力」と呼びますが、独立したばかりの頃は、この総合力が未熟なのは当然です。
さらに、この技術力を必要としている人に正確に伝え、提案していく「営業力」も同時に磨かなければなりません。
- SNSでのPR、リアルでの営業活動は必須
- 営業活動を怠ると、すぐに仕事が先細りしていく
市場は常にレッドオーシャン(競争が激しい市場)です。
実績を積み上げ、価格を上げたとしても、常に新しい市場を開拓する営業力を身につけることは避けて通れません。
技術力と営業力がバランス良く向上するまでには、相応の時間投資が必要なのです。
4. 時給思考から脱却し「時間投資」の覚悟を持つ

起業後に発生する「経理・事務処理」「集客活動」「戦略立案」などの間接業務を除いても、上記の3つの理由により、フリーランスが初期に「時給換算」していては心が折れてしまいます。
たしかに「希望する単価で受注したサービス提供の時間」だけを切り取れば、パートよりも時給は高くなるかもしれません。
しかし、その高時給にたどり着くために必要な、以下の「時間投資」を忘れないでください。
- 営業・集客に費やす「先行投資の時間」
- 実績を積むために破格で仕事を受ける「修行の期間」
- 技術力と営業力が向上するまでにかかる「学習の時間」
これからフリーランスを目指す主婦の皆さん、成功の鍵は、最初のうちは時給換算をせず、がむしゃらに長時間労働をする覚悟を持ち、活動時間をすべて未来の「資産」への投資と捉える思考法に切り替えることです。
あなたの起業が、理想と現実のギャップを乗り越え、成功に繋がることを願っています。





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