物理学と孫子が証明する「1点集中」の威力で結果を出そう

こんにちは！
今回も起業を通して学んだことをシェアしたいと思います。

私はプライベートでは主婦をしているので、「主婦の起業」における心構えについてお話しします。

１・「一点集中」が突破口を開く
２・起業初期は必然的に仕事量が増える
３・「１点集中」するには、訓練が必要な場合もある
結論

１・「一点集中」が突破口を開く

最近、主婦の間で起業が流行しています。
その動機の多くが「家庭と仕事を両立したい」「自分らしい働き方をしたい」という願望から来ています。

しかし、「起業」が最適な手段かどうかは人によります。
今回は、特に「家庭と仕事を両立したい」と考えている方に向けた内容です。

起業したら、「1点集中で結果を出すこと」を最優先に考え、がむしゃらに行動する必要があります。
ビジネスに限らず、何かに挑戦する時に集中して取り組めるかどうかで結果は大きく変わります。

「1点集中」の威力は歴史や学問でも証明されています。
例えば、孫子の「敵の軍を分散させて自軍は1点集中で攻め込む」という戦術。
これは、物理法則でも証明されており、鋭利な武器がより強い力を加えることができるという原理に基づいています。

２・起業初期は必然的に仕事量が増える

起業をすると、経営、営業、サービス提供などのタスクが一気に増えます。
このため、「時給で働くよりも負担が増えるけれど、お金に結びつかない仕事」が大量に発生します。
多くの起業家は、起業直後に自分の全てのリソースをビジネスに費やします。
早朝から深夜まで働き、週に1日休めるかどうかという状況が続き、労働時間だけで見ればブラック企業の勤務と大差ない状態になります。

しかし、主婦起業家には家事や育児という大切な役割があります。
そのため、「自分が注ぎ込めるリソースの全て」を仕事に注ぐことが最初から難しい立場にあります。
多くの働く母親が「仕事も子育ても諦めたくない」と望むように、私自身もそのように考えています。

一日の時間は24時間しかありません。
家事や育児、そして仕事をこなすためには、しっかりとした睡眠時間や家族との交流時間も確保したいものです。
だからこそ、仕事の時間は全集中する必要があります。全集中するためには、やるべきことを絞り込むことが不可欠です。

「これもあれも」と手を広げると、集中なんてできるわけがありません。
人は多くのことを抱え込むと、どうしても気が散ってしまいます。
全集中するためには「やらないこと」を決める必要があります。

この言い方は誤解を生むことがありますが、例えるなら、矢を射る時に弓を引いて的を狙い、矢を放つ瞬間まで全集中するようなものです。
放つ矢の数が多いからこそ、全集中している時間がトータルで長くなるのです。

つまり、「全てを犠牲にして、それだけに心血を注ぐ」というわけではありません。
仕事以外の時間も大切にしています。
家事育児や家族と楽しむ時間、リラックスする時間、息抜きの時間も必要です。
しかし、起業して「自分の好きな仕事をしている」「全て自分の裁量で決められる」というメリットを享受している上で、「理想とした家庭との両立」を目指すのであれば、それを実現させるための行動や努力は不可欠です。

３・「１点集中」するには、訓練が必要な場合もある

動ける時間に制限がある主婦起業家だからこそ、やることを絞り込み、集中して取り組む必要があります。

集中する方法としては、優先順位を明確にし、行動計画を立てることが重要です。
「if then プランニング」や月末に「次の月の行動計画」を詳細に立てることは、集中して取り組む助けになります。

私の場合、自宅で仕事をしていた時期もありましたが、どうしても自宅にいると洗濯物や夕食のことが頭をチラついて集中できないことがありました。
そのため、現在は自宅からそう遠くないところに事務所を借りて、仕事はそこで行うようにしています。
意志の力を駆使するよりも、環境を変える方が手っ取り早い場合もあるからです。

結論として、主婦起業家は時間とリソースに制約がある中で、効率的に成果を出すために「1点集中」のアプローチを採ることが極めて重要です。
しっかりと計画を立て、優先順位を明確にし、集中力を高める環境を整えることで、家庭と仕事の両立を図りながら、ビジネスを成功に導いていくことができます。

女性はもともとマルチタスクが得意な故に「１点集中」に慣れおらず、最初はうまくいかないかも知れません。

最初はうまくいかなくても、集中して一つのことに取り組む訓練を積み重ねることで、徐々に変化が起こります。