いきなりですが質問です。
起業に仲間は必要ですか?
起業という道を選ぶとき、多くの人がこう願います。
「一人じゃ不安だから、誰か仲間と一緒に頑張りたい」
「成功を分かち合える仲間がほしい」
「誰かと一緒にやれば安心できるし、心強い」
その気持ち、とてもよく分かります。
私自身も、かつてそうでした。
ですが今、はっきり言えることがあります。
「仲間と一緒に成功しよう」と思っている人は、成功できない…ということを。
今日はそんな少し厳しいけれど、核心的な話をお届けします。
1・「仲間」は甘えや依存を生むリスクがある

起業家にとって、最も大切な資質のひとつは「自立」です。
ところが「仲間がいれば大丈夫」という発想は、無意識に依存心を生んでしまうのです。
• 何かあったら誰かが助けてくれるだろう
• 自分が苦しいとき、励ましてくれる人がいるから頑張れる
• 一緒にやってる仲間がいるから、安心して進める
これらは一見ポジティブですが、裏を返せば「一人ではできない自分」を前提にしてしまっているとも言えます。
2・本当の仲間は、起業家として自立した時に現れる

起業家として成果を出すために必要なのは、「一人でもやる」と決める覚悟です。
そしてその姿勢で努力し、結果を出し始めたときにこそ、同じように起業家として自立した人たちとのご縁が生まれます。
そのときに初めて、自分にとっての本物の仲間が現れるのです。
共通するのは、依存し合うのではなく、リスペクトと信頼でつながっていること。
「仲間だから」ではなく、「その人だから」仕事を一緒にしたいと思える関係です。
3・コミュニティの仲間は、本当に仲間ですか?

「起業仲間」
「コミュニティの仲間」
よく聞きますが、私自身の経験を踏まえて言うと、コミュニティにいるからといって仲間だとは限りません。
むしろ、コミュニティ内でこそ以下のような問題が起こることもあります。
• 距離が近すぎて、ビジネス上の甘えが生まれる
• 契約やルールが曖昧になり、トラブルになる
• なんとなく“お付き合い”で仕事を受けたり、断れなかったりする
• お互いに依存し合い、成長が止まる
「ここにいればなんとかなる」
「ここに仲間がいるから大丈夫」
そう思っていた自分を、私はあるとき手放しました。
結果として、本当の意味で「自立した起業家」として成長することができたと感じています。
4・共同経営はもっと難しい

「じゃあ仲間と共同経営すればいいんじゃない?」
と思う方もいるかもしれませんが、これはさらにハードルが高くなります。
共同経営は結婚に似ています。
お金、意思決定、責任…すべてを共有するというのは、想像以上に難しいもの。
最初は「仲良し」で始まっても、時間と共に必ずズレは生じます。
「仲良し」で始めてしまったものほど、悲惨な形で終わります。
だからこそ、共同経営がうまくいくのは、お互いに強い自立心とプロ意識を持っている場合に限られるのです。
5・まとめ:仲間は必要。でも、まずは一人で立つことから

仲間がいらないとは思いません。
ですが、仲間を「最初から欲しがる」「支え合う前提で求める」ことが、起業においては大きなリスクにもなります。
まずは一人でもやり切ると決めること。
一人でやると決めると、孤独です。
でもその孤独を越えて、自分のビジネスを軌道に乗せていくと、似たように孤独を越えた人たちとつながる機会が増えていきます。
それが本当の意味での「仲間」なのです。
あなたにふさわしい本物の仲間は、あなたが自立した先で待っています。
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