こんにちは!
今日も起業家として活動する中で見えた、厳しいけれど重要な現実をお伝えします。
自分より先を行く社長、先輩、著名人に対して、安易に「教えてください!」や「ご指導お願いします!」とメッセージを送り、怒られたり無視されたりした経験はありませんか?
その時、つい「あの人、感じ悪いな…」と思ってしまいがちですが、これには明確な理由があります。
結論から言います。
忙しい人に安易に「教えてください」と頼む行為は、相手の「時間(命)」を奪う「テイカー」の行為と見なされてしまうからです。
「そんなつもりはない!」と思われるかもしれませんが、この原理を理解しない限り、本当に必要な助けや良質な情報は永遠に手に入りません。
本記事では、この「安易な一言」が地雷となる理由を掘り下げ、忙しい人が手を差し伸べたくなる「ギバー(与える人)」になるための戦略を解説します。
1. 成功者が安易な「教えてください」を拒否する理由

なぜ、影響力のある人ほど、安易な質問を「無視」や「拒否」という形で一刀両断するのでしょうか?
それは、彼らが「時間」を「命」と見なしているからです。
理由1:「何も投資しない人」に命を費やす義務はない
多忙な成功者ほど、1日は24時間という制約の中で動いています。
彼らが次の世代を担う人を育てる場合でも、必ず相手を選ぶ権利があります。
- 問題の核心
オンラインサロンやコミュニティに入る気はない。
お金も時間も一切投資する気がない。
でも、パッと成功の秘訣だけ聞きたい。
- 成功者の本音(鴨頭嘉人氏の言葉から)
講演家・鴨頭嘉人さんのYouTubeでは、彼のもとに届く「起業したいがどうしたらうまくいくか教えてほしい」というDMに対して、「なぜ見ず知らずの人に、自分の大切な命の時間を使わなくてはいけないの?」と一刀両断しています。
(出典:鴨頭嘉人氏のYouTubeチャンネルや講演など) - テイク(奪う)の構造
安易な「教えてください」は、自分はお金も時間も投資しないのに、他人には自分に対して「時間やお金を投資して」と言っていることと同じです。
これは、一方的に相手の命の一部を奪う行為と見なされます。

理由2:「知識はタダ」という、時代が生んだ勘違い
今はネットで何でも調べられる時代になり、「知識はタダで手に入る」という勘違いが広まっています。
- 無料コンテンツの裏側
YouTubeやブログで役立つ知識が無料提供されているのは、発信者が「閲覧数や広告収入を得るため」に事前にGIVEしているだけで、決してタダではありません。
誰かが代わりにお金を払う仕組みの中に、私たちは組み込まれています。
- 真の価値
本当に価値ある情報や知識は、書籍代(¥1,000〜¥3,000)を遥かに超える、何十時間、何百時間という成功者の実践と失敗の結晶です。
その結晶を、タダで手に入れようとする姿勢が傲慢と受け取られます。
理由3:安易な答えは「その人のためにならない」と知っている
成功者は、安易に答えを教えることが、質問者の成長を阻害すると理解しています。
- 思考停止の危険
安易に答えを得ている人は次第に自分で考えなくなり、ショートカットばかり狙って思考停止に陥ります。
- 成功法則の現実
成功法則は、人それぞれの特性や育った環境、現在の位置によって全て異なります。
他人の成功法則を安易に聞くよりも、自分でやってみて「自分の成功法則」を見つけることこそが、成功への唯一の道だと知っているからです。
2. 「安易な質問」を回避し、手を差し伸べてもらう戦略

安易な「教えてください」が通用しないとすれば、どうすれば成功者からアドバイスをもらえるのでしょうか?
それは、「ギバー(与える人)」としての準備を整えることです。
戦略1:「徹底的な自力での学習と行動」を事前に行う
質問をする前に、タダ同然で手に入る知識を徹底的に吸収しましょう。
- 最低限の努力
誰かの時間をわざわざいただく前に、書籍、無料のWeb記事、YouTubeなどから、自分で好きな時に学べることはすべて行う。
- ホリエモンが指摘する「ショートカット」の回避
堀江貴文さんも著書で「ショートカットしたがる人が多いが、ゼロに何を掛けてもゼロのまま」であり、まず「ゼロの自分に小さなイチを足していく」地道な足し算(経験や努力)が重要だと述べています。
(出典:堀江貴文 著『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』)

戦略2:「具体的なボトルネック」に対する質問に絞る
自分で必死に学び、行動した結果、どうしても乗り越えられない具体的な「ボトルネック(問題点)」が見つかるはずです。成功者が答えたくなるのは、その具体的な課題です。
| NGな質問(テイカー) | OKな質問(ギバーの素質) |
| 「起業したいのですが、どうしたらうまくいきますか?」 | 「書籍で〇〇を学びましたが、この事業モデルを〇〇市場で展開する際の法的リスクについて、過去に注意された点はありますか?」 |
| 「私みたいになるにはどうすれば?」 | 「この施策を3ヶ月試した結果、A案とB案で悩んでいます。あなたの経験から見て、長期的な視点で推奨されるのはどちらですか?」 |
戦略3:「命懸けの姿勢」で集まってくる人を引き寄せる
冷たいように聞こえるかもしれませんが、命懸けの人のところには命懸けの人が集まってきます。
安易に時間を奪いに来る人ではなく、「この人には時間を割く価値がある」と思わせる熱量と姿勢が必要です。
- 昔の自分へ贈る言葉
以前、Webライター志望の男性から「来週水曜日午前中空いてるんですけど、お茶しませんか?」と突然連絡が来ましたが、その時感じたのは「私もすごく忙しいんだけどね…」という本音でした。
冷たいようでも、これが人の本音です。
結論:答えを探すときは、まず自分で行動を起こせ

本当に時間を割いてアドバイスをくれる先輩やメンターは、あなたが必死に行動をしていると必ず現れます。
その時にいただいたアドバイスは、あなたが既に払った時間と努力という対価の上に成り立つ、本物の「GIVE」です。
答えを探すときは、まず自分で行動を起こし、相手の命(時間)を奪うテイカーではなく、価値のある質問ができるギバーになってから、助けを求めて前進していきましょう。


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