こんにちは!
「なぜ勉強しなければいけないの?」—かつて自分が抱いた素朴な疑問に、今、甥っ子から問われることで、私は「学ぶ意味」の本質を深く考えることになりました。
かつての「良い学校→良い会社」という成功のテンプレートは完全に崩壊し、私たちの生きる現代は不確実で「分からない」ことだらけです。
この記事では、そんな変化の激しい時代にあなたが学び続けるべき本当の理由を解説します。
「今すぐ答えを知りたい」という本能に抗い、幸せに生きるための「知性」と「理性」の土台を築きましょう。
1. テンプレートが崩壊した時代に「学ぶ意味」を再定義する

かつては「大手企業に入れば安泰」という価値観が広く共有されていました。
しかし、1989年の日本の時価総額トップ100社のうち、現在も時価総額が上昇しているのはわずか15社という事実が示す通り、そのテンプレートは崩壊しています。
↓参照記事はこちら

1989年の日本の時価総額ランキング上位100社は今どうなっているのか
- テンプレートの終焉
時代が大きく変わり、「これをやれば間違いない」という明確な答えはなくなりました。
- 求められる力
今、私たちに求められるのは、外部の答えに依存することなく、自分で学び、自分で考え、自分で決断する力です。
私が甥っ子に伝えた答えはシンプルです。
「自分の頭でしっかり判断できるようになるためだよ」と。
2. 知性とは「分からない」と結論付ける勇気である

現代は情報が溢れていますが、その中には正しい情報だけでなく、間違った情報や、そもそも現時点では誰にも答えが出せない「分からない」ことが多く含まれています。
- 「分からない」と決断する勇気
この「判断」には、必ずしも明確な答えを出すことだけではなく、「現時点では分からない」と結論付ける理性的な勇気が含まれます。
この勇気が、私たちを致命的な依存や誤った選択から守ります。 - 不確実な世界の現実
未来の経済、商品の成功法則、新しいウイルスの出現など、私たちにとって世の中は「分からない」ことだらけです。
3. 学びは「理性」と「知性」の土台となる

私たちが「分からない」状況で安易に誰かの答えに依存してしまうのは、その人の自信満々な口調や強いメッセージに理性でブレーキをかけることができないからです。
- 理性(ブレーキ)の役割
「私はあなたの未来が見えます!」といった過度な主張に対し、「いや、ちょっと待てよ」と鵜呑みにしないのが理性です。
- 知性(判断力)の役割
その情報が正しいかどうか、そもそも答えを明確に出せるものなのか、それとも「分からない」としか結論付けられないのかを判断するのが知性です。
勉強し続けることは、この「知性」の土台を築き、不確実な世界で惑わされない「理性」を育みます。
まとめ:「幸せに生きる」ための勉強

私たちは「今すぐ答えを知りたい」という本能を持っていますが、その誘惑に負けてはなりません。
学び続けることの本質は、テストの点数を取ることではなく、
- 自分で考え、決断する力を養うこと。
- 世の中には「分からない」ことがあると正しく認識すること。
- 「分からない状況の中で、自分はどう行動するのか」を決める土台を築くこと。
あなた自身が、そしてあなたの周りの大切な人が、情報に流されず、幸せに生きるための「勉強」を、死ぬまで続けていきましょう。


コメント