人は今すぐ答えを知りたい。けれども…

幸せに生きるためには


こんにちは!

秋が深まり、朝夕の寒さを感じる季節になってきました。

ビジネスにおいても、日々学び続けることの重要性を感じる場面が多々あります。
もちろん、ビジネスをしていなくても学び続けることは本当に大切です。
今回は、甥っ子との会話をきっかけに「学ぶ意味」について考えてみたいと思います。

1・変化の激しい時代に「学ぶ意味」を考える


私の実家は自宅から近く、甥っ子とも頻繁に会って話をします。

先日、かき氷を食べながら甥っ子が「なぜ勉強しなければいけないの?」と尋ねてきました。
この質問は、かつて自分も抱いていたもので、ついに子供から問われる立場になったのかと感慨深かったです。

大人になった今、学ぶことの重要性は理解できますが、子どもの頃はまだその意味を理解していませんでした。
私も甥っ子と同じく「なぜ勉強しなければいけないのか」と疑問を抱いていました。

周囲の大人たちは「良い学校に行き、良い会社に入るため」と教えてくれましたが、それだけでは納得できなかったのを覚えています。

2・時代背景と価値観の形成

私が小学生だった頃は、バブル期からバブル崩壊、阪神大震災などの時期でした。

当時は「良い学校に行き、良い会社に入る」という生き方が一般的で、それに従えば幸せが約束されていると信じられていました。

良い会社とは「給料が良く、福利厚生が充実し、定年まで安心して働ける会社」、良い学校とは「そのような会社に入りやすい学校」と定義されていました。
しかし、そのようなテンプレートが徐々に崩れ始めた時代でもありました。

現在では、そのテンプレートは完全に崩壊し、価値観が多様化する時代に突入しています。
大手企業に入れば安泰という考え方も、現代では通用しなくなってきています。
1989年の国内の時価総額トップ100社のうち、現在も上場している企業は80社ですが、そのうち時価総額が当時より上昇しているのはわずか15社という事実が、それを物語っています。

↓参照記事はこちら

1989年の日本の時価総額ランキング上位100社は今どうなっているのか

3・自分で考え、決断する力


時代が大きく変わり、「これをやれば間違いない」というものがなくなった今、自分で学び、自分で考え、自分で決断する力が求められています。
大手企業が安泰であると信じる人もいるでしょうが、重要なのは現状を正確に理解し、自分の責任で決めることです。

甥っ子にはこう答えました。
「自分の頭でしっかり判断できるようになるためだよ」と。

この「判断」というのは、必ずしも明確な答えを出すことだけではなく、「分からない」と結論付ける勇気も含まれます。
これがかなり重要であると感じています。

4・「分からない」状況での行動

現代は情報が溢れていますが、その中には正しいものも間違っているものも含まれています。
私たちにとって、世の中には「分からない」ことがたくさんあります。

例えば、新しいウイルスの出現、未来の経済状況、株価の動向、商品の成功法則、そして人間関係の解決法など、誰にも確実なことは分かりません。

このように「分からない」ことが多い世界で、私たちはどう行動するべきでしょうか。
予想を立て、情報を集めることはできますが、最終的な結果は誰にも分かりません。

「分からない」状態が気持ち悪くても、それが現実なのです。

5・学び続けることで「分からない」を正しく認識する

「私はあなたの未来が見えます!」や「未来の世界経済が予想できます」と誰かに言われたら、どうしますか?
残念ながら、学んでいない人はそのようにはっきり言う人に依存してしまうでしょう。

もしもそんな事を言われたら、「いや、ちょっと待てよ」とブレーキをかけるようにしましょう。
相手の言うこと(自信満々だったり、強い口調だったりします)を鵜呑みにしない。
それが「理性」です。

それが正しいかどうかを自分の頭で考え、調べることは「知性」です。
疑問に思ったことについて、そもそも答えを明確に出せるものなのか、現時点では「分からない」としか結論付けられないのか、それを判断するのも知性です。

勉強することで、「知性」の土台ができあがります。

そして最も重要なのは、「分からない状況の中で、自分はどう行動するのか」です。

甥っ子には、これらをかみ砕いて伝えた上で、最後に「勉強頑張ろうね」と伝えました。
テストのためだけの勉強ではなく、幸せに生きるための「勉強」です。
甥っ子がこれらをどこまで理解できるかは分かりませんが、いつか理解する日が来るでしょう。
そして私も、死ぬまで学び続けたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
次回の更新をお楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました